9-2 タンチョウ

鶴居村で「タンチョウ」を見ることができました。
目当てにしていた橋には一羽もいませんでしたが、謎の畑みたいなところにいました。
写真は、後ほど。

タンチョウは特別天然記念物らしいです。
しかも、鶴にはたくさん種類があるんですが、
日本人が「鶴」と聞いて想像するのは「タンチョウ」のことだそうです。
確かに、「the 鶴」って感じでした。
あと、結構デカいなあと思いました。

その後、なぜかわざわざ釧路まで移動し、
北海道の大学に行ってた高校の同級生から薦められた「インデアン」のカレーを食べました。
ココイチと母さんのカレーの間みたいな味でした、何気に僕は大好きな味です。
鍋持ってきて持ち帰ってるおばちゃんいました。北海道では人気なんだね。
道内にはチラホラあるみたいです。


そして、弟子屈町に戻りつつ、
釧路湿原が見渡せる展望台に来ました。
イマイチ見渡せないのですが、一応、釧路の方まで見えました。
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さあ、今日はちょっとやることないです。
暇です。
ちょっとこの旅長いなあとか思い始めました。
贅沢な悩みです。

「あと10日で社会人!」
というのが、若干頭によぎるようにもなってきました。
たぶん、1人がさみしいから。

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9日目の始まり

おはようございます。
今日の弟子屈(テシカガ)町はとっても寒いです。
気温はマイナス2度ほどですが、
風速10mを超える風が体を芯まで冷やします。

昨日、霧で見られなかった「摩周湖」にリベンジに来ています。
摩周湖付近に登っていく道は、
昨日の雨と、今朝の寒さのせいか、
至る所が、「ブラックアイスバーン」。
ツルツル滑りまくりましたが、
なんとか到着しました。

「摩周ブルー」とまではいきませんが、
濃紺の幻想的な景色を見ることができました。
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昨日からお世話になっている「鱒や」さん。
僕の他にお客さんが6人いましたが、
5人はプロカメラマンらしき人々、1人はニセコから来られてるプロボーダーらしきお姉さん。
みんなで、夕飯を食べましたが、
深すぎる野鳥や植物の話、高次元なカメラトークと、それらのあるある話。
僕にとっては、なしなしな話で、
しかも、登場する生き物の名前が、鳥なのか小動物なのか魚なのかも全くわからず、
黙り込みました。
「お呼びでない所に来てしまった」
と心の中で強く思い、
苦笑いしながら、お茶がなくなった湯のみをすすることしかできませんでした。

ただ、この方々が心底自然を愛しているんだということがわかりました。
「こういう動きをしているとき、動物はこんな気持ちなんだ。そこを切り取りたいね。」
とか喋っていて、
僕は動物が好きですが、そこまで考えたことはなかったなあと、とても勉強になりました。

ロッジのオーナーの橘さんも、プロ級のカメラマン、フライフィッシャーマンで面白い話がたくさん聞けました。

ここ弟子屈町は、エゾモモンガやクロゲラ、シマフクロウなどたくさんの野生の動物がいるそうです。
朝起きて、外で双眼鏡を覗いていると、
アカゲラが木を突いているところが何度も見られました。
知床より生き物がいる!
という印象です。

今朝もみなさん、バズーカみたいなレンズのついたカメラ片手に、もう片方には何じゃそりゃというくらい立派な三脚を持って、
山に突撃しに行っていました。

とっても刺激的なロッジです。


一方、何も考えず旅をしている僕はこれから、
ピストルみたいにショボい、ミラーレス一眼を片手に、もう片方にはピュレグミを持って、
鶴居村に降り立つ「タンチョウ」を見にいきます。
なめてるよね。
ピュレグミおいしいからね。

8-4 摩周湖

開陽台を出発し、
摩周湖に行きました。

今まで雨だったのが、摩周湖に近づくにつれ雪に。
摩周湖は、青以外の光を反射しにくいらしいので、晴れていると「摩周ブルー」が見れますが、
真っ白でした。
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寒すぎたのと、眠すぎたので、車で仮眠し、
今日の宿、弟子屈町にある「鱒や」さんに来ました。
このロッジ、ここまで泊まった中で1番立派な建物かもしれません。
あした晴れたら写真撮ります。

今日から「鱒や」さんに2泊します。
明日は、タンチョウを見に南下する予定です。

それでは。
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8-3 開陽台

北海道、雨が降っています。
雪ではなく、雨。
雨は嫌いです、すごいテンション下がるんです。

そして、いま、標津町にある開陽台というところにいます。
開陽台は、標高261mのちょっと高い丘なんですが、周りに遮るものが無いもないので、
地平線が330度見渡せる最高の場所です。

ただ、
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今日は、遮るものしかありません。
到着しても車から出る気にもなりませんね。

晴れているとこんな感じらしい。
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野付半島国後島まで見えるとか。

ただ、野付半島からここにくるまでの、
道道975号から775号までの道は素晴らしかったです。
北海道の道は基本的に真っ直ぐで気持ちがよいですが、この道は、電信柱などが一切なく、特に気持ちがよかったです。
紹介してくれたのは、バイク大好き「風景画」のオーナーさん。
ありがとうございます。
これから走る150号から885号もかなりいいらしいです。
バイク乗りは、ここ走るべきですよ!

とりあえず、霧がすごいので、
地平線が見渡せない丘でふて寝します。
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8-2 野付半島


に来ました。
野付半島は、沿岸流によって運ばれた砂等が堆積した日本最大の砂嘴
北側は根室海峡で、南側は野付湾。
野付湾は凍っていました。
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また、半島を進んだ南側には、
トドマツが立ち枯れしてできた「トドワラ」と言われる地帯があり、
不思議な景色を作っていました。

白鳥がいました。
遠くに。
オジロワシみたいなのも見えました。
物凄く遠くに。

なんか年末に走ったフロリダキーズの「Overseas Highway」みたいだなあと思ったりなんかしましたね。
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あっこは凍ってなくて、すごい暖かかったですが。


はあ、お腹すいた

8日目の始まり

おはようございます。
今朝、「ロッジ風景画」を出発しました。

本当に素敵なロッジでした。
オーナーの山下ご夫婦、素敵でした。
奥さんと2人で作っているご飯は格別です!
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北海道と言えば、海鮮でしょ。
としか思ってませんでしたが、
ホッケやタラはもちろん、ジャガイモやトウモロコシ、ほうれん草と、
野菜は段違いで美味しいんです。
特に、ジャガイモは、
道民風に言えば「内地」、との差が凄まじく、感動しました。

昨夜は、お客さんが僕ひとり、
しかも、今シーズンの「風景画」の最後の客だったので、
「ビール飲みなよ」
と頂きました。
ありがとうございました、体に染み渡りました。

オーナーの山下さんは、
会社員等を経て、道東清里町に移住された方です。
その前に旅した、アラスカやカナダ、ニュージーランドのお話はとっても興味深く、おもしろかったです。
北海道に移住というと、最期の隠居する住処というイメージがありますが、
地元ではない清里町を盛り上げようと奮闘されている、バイタリティ溢れる姿に心打たれました。

いつかまた泊まりたい。
皆さん、知床に行かれる際は清里町「ロッジ風景画」さんに是非。


ただ今、北海道の東岸から伸びる「野付半島」を目指して、標津町に来ています。
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7-2 いざ、森へ

・午前
知床自然センターから、
知床半島西岸に位置する「フレペの滝」に行ってきました。
片道およそ30分、雪原を歩いていきます。
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もう雪も溶け始めていて、ブーツで歩くことができました。
2次林と呼ばれる植林地を抜けると、原生林帯に出ます。

そして、海岸線沿いの断崖に、
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フレペの滝があります。
凍ってましたが、チョロチョロと流れ落ちていました。


・午後
フレペの滝だけでは物足りなかったので、
ガイドのハタヤさんと一緒に「獣道スノーシューイング」に行きました。
スノーシューを履いて、
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台湾から来た女の子と、4月から社会人で23歳の親近感しかない佐藤君と共に出発しました。
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ガイドさんの解説があると違うね。

知床半島は、隆起してできた、急峻な半島。
火山灰などを含む土壌では、木の根は深くまで伸びないそう。
そんな所に、立っている木々は、山からの吹き下ろしによって、
「風倒木(フウトウボク)」になってしまうとのこと。
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なので、風倒木はすべて知床連山とは逆側に倒れています。
すごい。

北海道の山の地面には、 
クマザサという笹が生い茂っているため、木の芽が出にくいらしい。

しかし、この風倒木が枯れ、コケが生えて、
その上に木の実が落ちると、
芽が出て、木が育つそう。
そして、風倒木に沿うように二股の根になると。
だから知床には原生林がいっぱい。
これまたすごい。

風倒木は吹き下ろしだけが原因ではなく、
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キツツキの仲間「クマゲラ」君が、アリを食うために穴を開けて立ち枯れさせたことも重なって倒れるらしい。
それにしても、クマゲラ君の能力はすごい。
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どんなけ木突いたのさ、頭おかしくなるよ。 
クマゲラアイヌ語で、「チップカップタッチカムイ」、「舟を彫る神」というそうです。

クマゲラ君のすごいところは、  
開けた穴からアリを食べるため長く発達した舌を、
普段は脳に沿わせて収納して、
つつく振動を和らげてるところ。
特化しているね。
  

他にも、
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エゾモモンガが、トウモロコシのように食べた松の葉の残骸が落ちていたりして、
動物の姿は見れなくても、
生息している痕跡だけで楽しめました。

唯一、見ることができたのは、
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エゾシカさん。
すごいいた、馬みたいにでかい。
かわいいのは、お尻が白いところ。
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体の毛は、季節によって保護色になるのに、
お尻は通年で白いらしい。
いいね。


エゾシカが多いのは、
人間がオオカミを駆除したからだそう。
エゾシカが増え、シカの餌が減って、
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木の皮が食われています。

微妙なバランスで成り立っている自然に、人間が手を加えてはいけないのですね。
それでも知床は、そのままの自然が残っています。
熊は、餌がたくさんあるので、人を襲わないそうです。

知床には、本当の自然がありました。
さすが世界遺産
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